紹介状をもらうメリット

病院にかかってみて自分の症状がこの病院の規模だと診察しきれないといった場合や、他の病院にもっと専門医がいるとなった場合、ほかの病院に行って改めて診察してもらう必要があるわけですが、その際医師から紹介状というものをもらえます。

紹介状というのは正式名称は診療情報提供書といって、医師が患者のことを紹介するものとなっています。生年月日からどういった検査をしたか、どのような症状が現在出ているか、その症状がどのように発生したのか、どのような治療を行っているのか、過去の入退院歴、そしてその後の経過、その他アレルギーなど体質的に何かあればそれも細かく伝えます。必要があればレントゲン写真や血液検査結果などの書類も同封します。この紹介状をもらうということは、患者側にとっては紹介された病院で同じ検査を何度もしなくてもよいことと、受診料が安くなるというメリットがあります。

そして大学病院など入院ベッド数が200を越す大きな病院だと、初診料、医療費の他に選定療養費というものがかかります。これは、日本ではどの病院にかかるのかというのは個人の裁量にかかっており、そうすると最初から近所のクリニックではなく大きな病院を訪れる人が多く、そうなると大きな病院の負担が大きくなります。実際医療現場は人手不足で困っているので、大きな病院にかかるとお金がかかるとしてこうした選定療養費をとっているのです。しかしこれも紹介状があれば、最初に近所のクリニックに行ったのだという証明にもなるのでこうした費用がかかりません。ですのでとりあえず大きな病院、ではなく、クリニックから受診することをおすすめします。